タイの賃貸物件はアパート、コンドミニアム、サービスアパート、一軒家、タウンハウスがあります。
多くの日本人のが利用するアパート、コンドミニアム、サービスアパートの違いについて解説します。
コンドミニアム
近年多くのコンドミニアムが建設されている。
部屋毎に個人オーナーが所有している物件。日本で言うと分譲マンション。
オシャレなデザインの部屋が多い。同じ建物でもお部屋毎にオーナーさんが違い、オーナーの趣味でお部屋をデザインするため、派手な部屋やシックな部屋など好みが分かれるので同じ建物でも複数の部屋を内覧しましょう。
家具や家電等は購入時に付いていたものを使っている場合もあるが、付加価値を上げる為に入れ替えているケースもある。また、足りない家電などは交渉でオーナー負担で追加してくれる事もあるので交渉しましょう。
管理面においては不具合があった場合、オーナー自身が対応することになるが、オーナーによって対応もまちまちで、修理費用の負担について問題になったり、いつまで経っても修理してくれないなどのケースもある。オーナーが海外旅行などに行っている間は連絡が取れなくなることも。オーナーの当たり外れにより快適さが大きく左右される。
賃料の支払いはオーナーの銀行口座へ振り込むのが一般的で、個人オーナーのため領収書は基本的に出ない。また、法人契約はオーナーが税務処理の問題で契約を断るケースが多い。
素人個人オーナーが多く、退去時に細かく見られ高額な修繕費を請求される可能性が高い。
- アパート、サービスアパートに比べ物件の数が多い
- 同建物、同条件の部屋でも、家賃や内装に差が出る
- 電気代は、電力会社からの直接請求のため正規料金
- 不具合はオーナーの個別対応になり対応が遅かったり、修理費用の負担が問題になりやすい
- エアコン清掃、電球交換などのメンテナスは基本自己負担
- 退去時、ダメージの修復費用が高額になることがある
アパート
法人オーナーが建物の全体を所有、管理している。管理・サポート面でコンドミニアムのような欠点が少なく安心して住める。
高級アパートのほとんどは日本人駐在員をターゲットにしており、日本人向けにデザインされた物件も多い。
部屋の修繕など管理面はオーナーが雇用したアパートの管理スタッフが一括して行うため、コンドミニアムのように連絡がとれないというようなトラブルは無い。家具や家電のストックがあるので、すぐ対応してくれる場合が多い。
ロビーやプール、フィットネスジムなど共用部分の管理も行き届いる。共有インターネットが付いているケースも多い。部屋の修繕だけでなく害虫駆除、エアコン清掃などオーナー側で実施してくれる。
管理事務所兼レセプションがあり賃料の支払いや修理の受付など対応してくれる。
サービスや家賃は画一で決まっており、値段交渉は困難。契約期間が長ければ安くなる。
電気・水道代の使用料金は利益が上乗せされるのでユニット料金が高め
退去時はよほどの損傷が無い限り、清掃費用程度の請求。
- 不具合の際にも対応がコンドミニアムに比べスムーズで早い
- メンテナスは基本アパートが定期的に実施
- コンドミニアムに比べ賃料が割高
- 電気代・水道代はアパートが利益を載せての請求されるため割高
タイではアパートとコンドミニアムの違いは単に所有形態の違い。格安コンドミニアムもあれば、高級アパートもある。
サービスアパート
アパートにメイドや生活備品などのサービスを付けたもの。
形態はアパートと同く法人オーナーでサービスの質と内容はまちまち。不在時の郵便物受け取りやランドリーサービスなども対応している。レストランがある場合は朝食付きもある。
テレビ、ヘアドライヤー、トースターなどの家電製品、寝具、リネン類、食器、調理器具等もひと通り揃っている。電話回線、インターネット、NHKが完備されている場合が多い。
管理面も良く、入居から退去までトラブルが最も少ない。
賃料は同クラスのコンドミニアム、アパートに比べて高くなる。
生活備品が完備されているため単身者にはお薦め。
ホテル系サービスアパートはホテルに泊まるのとほぼ同じ。メイドサービスが週2~3回などサービスを減らした分ホテル宿泊料金より安くなると考えてよい。
- レセプションにスタッフが常駐しているためトラブルの際も安心
- 生活備品がすべて完備しており到着した日からすぐに生活が可能
- サービスを含めた家賃設定のため、メイド管理が不要
- 物件の数が少ない
- メイドサービスが入るため貴重品の管理が必要
- 洗濯機・キッチンが備えられてない場合がある